「日本ダービー・G1」(6月1日、東京)
悲願達成へ-。55勝をマークし、全国リーディングを独走する戸崎圭太騎手(44)=美浦・田島=は、18年
エポカドーロ、19年
ダノンキングリー、24年
ジャスティンミラノで3度の2着があり、悔しい思いをしてきた。力の入る一戦だ。
コンビを組む
エムズは今回が初騎乗だが、事前の情報収集は済ませている。「前走の映像を見た感じですけど、乗りやすそうだし、能力を感じました。クリストフ(ルメール)も能力をすごく感じていたみたいで、それを聞くと楽しみです」と感触を伝える。期待感を持って臨む大一番だ。
エムズは新馬戦と大寒桜賞を連勝し、京都新聞杯で2着と底を見せていない素質馬。池江師は「前回は特殊な流れ、展開、ペースになったけど、よく2着に来てくれました」と振り返る。直線で勝った
ショウヘイが馬場の真ん中を通ったのに対し、内ラチ沿いからメンバー最速タイの上がり3F33秒8を記録。G1でも通用する力はある。枠は4枠8番に決定。川合助手は「内過ぎず、外過ぎずでちょうどいいですね。繊細なので、偶数を取れたのもいい。担当者もそれを気にしていましたから」と歓迎した。
戸崎圭にとっては、今回が11回目となる夢の舞台。「ダービー2着はいらないです」と偽らざる胸中を明かす。鞍上は頂点だけを見据えている。