「葵S・G3」(31日、京都)
中団でレースを進めた15番人気の超伏兵
アブキールベイ(牝3歳、栗東・坂口)が、馬場の真ん中を力強く伸びて差し切り快勝。2度目の挑戦で重賞初勝利を挙げた。勝ち時計は1分8秒3(良)。2着は積極的にハナを奪い、ぎりぎりまで粘った13番人気の
クラスペディア。3着には8番人気
レイピアが入り、3連単は189万3020円の大波乱となった。
勝ち馬
アブキールベイをエスコートした岩田望はこの日が25歳の誕生日。“今日の主役”たすきをかけて登場してインタビューに応じ、「(誕生日Vが)11Rになってしまいましたけど、本当にうれしいですね」とさわやかな笑顔。「2回乗っているんですけど、2、1着でしたし、好印象を持って臨める馬で自信を持って乗りました。道中のペースも速くて折り合いをつけて脚をためて、どれだけ脚が使えるかと思っていました。すごくいい脚を使ってくれて良かったです」とパートナーの末脚を絶賛した。
この日の馬体重は420キロと小柄で今後の伸びしろを感じさせる3歳牝馬。「これからしっかりとご飯を食べて大きくなってもらって、成長したらもっと上のクラスでもやれると思う。楽しみです」とさらなる進化を期待した。翌6月1日のダービーには
トッピボーンで参戦予定で、「3歳のナンバーワンを決めるレースなので、悔いの残らないようにレースしたい」と気合を入れていた。