3頭併せで順調な仕上がりを示したレガレイラ(中央)=撮影・園田高夫
「宝塚記念・G1」(15日、阪神)
昨年の有馬記念以来、半年ぶりに復帰する
レガレイラは11日、朝一番の美浦Wに登場。3頭併せの真ん中を進み、直線では内で踏ん張る
ハリーフラッグ(3歳未勝利)、外から迫る
キングズブレス(4歳1勝クラス)に胸を貸し、手応え優勢に突き進む。降りしきる雨も、ぬかるんだ馬場もものともせず、軽く促された程度で6F85秒0-38秒3-11秒2をマーク。さすがG1馬と思わせる動きを披露した。
有馬記念の歓喜もつかの間、レース後に右第1指骨剥離骨折が判明。幸いにも症状は軽度で、上半期を締めくくる
グランプリにしっかりと照準を合わせてきた。見守った木村師は「基本的なことを
ジャッジ。トラブルなく、予定通りに立ち回れていた。終わった後の雰囲気も落ち着いていた」と納得の表情。このひと追いで態勢は整った。
継続騎乗となる戸崎圭は、1週前追い切りに騎乗。長めからしっかりと負荷をかけた動きに「久しぶりだったのでどんな感じかと思っていましたが、休み明けを感じさせない、いい動きでした」と好感触をつかんだ。前回との比較でも「緩さがあったのが解消されていた。そこが成長だと思います」とプラス
アルファを感じている。
舞台は初めての阪神芝内回り2200メートルになるが、鞍上は「すごく乗りやすい馬。どんなレースでも対応できる感触はある。不安はない」ときっぱり。指揮官も「いろんなことを乗り越えてくれた牝馬ですし、何とか受け入れてくれると思う」と信頼は揺るぎない。宝塚&有馬双方制覇はこれまでに16頭を数え、77年トウショウボーイが前年の有馬V以来の出走で勝利を挙げている。ブランクを乗り越え、ファンの期待に応えてみせる。