「函館スプリントS・G3」(14日、函館)
北海道シリーズの開幕を告げる電撃重賞は、戸崎圭騎乗の2番人気の
カピリナが好位から鮮やかに抜け出し、武豊騎乗の3番人気
ジューンブレアとのたたき合いを鼻差で制して重賞初Vを飾った。勝ち時計はコースレコードを0秒2更新する1分6秒6(良)。
2着は
ジューンブレアで、3着にはキャリア初の芝挑戦となった10番人気の
ドンアミティエが入り、3連単は10万9940円の波乱となった。単勝1・7倍と圧倒的な1番人気の支持を集めた
ナムラクレアは8着に敗れた。
戸崎圭は「重賞戦線で戦ってきて、力をつけてくれていると感じていました。距離が短くなるのでポジションを取りたいと思っていましたが、スタートもいいし、二の脚もある馬なのである程度ポジションを取れましたね」と充実の汗を拭う。「条件的にはいいと思って臨みましたし、田島厩舎、自厩舎で勝ててうれしいです」と、さわやかな笑顔で喜びをかみしめた。
「ス
プリント戦線で活躍してほしいですね。“
ベリーベリーホース”です」と、
ダノンデサイルでドバイシーマクラシックを制した際に使って競馬界で話題になったフレーズでしてやったりの表情を浮かべたが、最後にもう一度ファンにメッセージを求められ、「今のが締めかと思ったんですが…。力をつけてくれているので、これから活躍してほしいですね」と苦笑いしつつ、改めて今後の期待を口にしていた。