「しらさぎS・G3」(22日、阪神)
調教がスタートする早朝5時半でもジメッとした空気が立ち込め、後半を迎える頃には強い日差しが照りつける。栗東トレセンでも本格的な夏の到来を迎えたが、そんな暑さも何のその。充実一途の5歳馬
ラケマーダが重賞タイトル初奪取に挑む。
昨年5月に3勝クラスを突破後は勝ち星から遠ざかっていたが、前走の安土城Sで7戦ぶりに勝利。中団追走から上がり3F33秒0の脚を繰り出して、馬場の外を一気に突き抜けた。
「難しい馬で、折り合いがつくと伸びないんですよね」と腕を組む千田師。「前走はジョッキーが出していきながらも、うまく脚をためてくれました。千八でも引っ掛かるくらいの方が走るんです」とこの馬の特質を説明する。条件はつくが、ハマった時の爆発力は前走で証明済み。今回のメンバーの中に入っても戦えるだけのポテンシャルの高さは十分秘めている。
中2週での参戦。「前走もプラス10キロで出られましたし、体は大きくなってきていますね。この時期でも体を増やすことができているということがいい」と上昇ムードを強調する。
昨年までリステッド競走として行われていた米子Sが昇格する形で新設されたしらさぎS。着実に力をつけてきた
ラケマーダが自慢の豪脚を武器に、初代勝ち馬に名乗りを上げる。