夏の太平洋高気圧が張り出し、天気図から梅雨前線が消滅――。わずか1%の確率で起きた一時的な“梅雨明け”により、今週阪神の天気予報は晴れと曇りマークのみ。2走前の
エプソムC(15着)で、やや重に泣いた
ラケマーダにとって乾いた芝は大歓迎だ。
良馬場の前走安土城Sで中団から差し切ってオープン初勝利を挙げると好走の反動はなく、この中間も順調そのもの。追い切りは厩舎スタッフを背にCWコース単走で6F83秒4〜1F12秒0としっかり反応した。千田師は「中2週なのでサラッと」と思い描いたとおり、しまい重点の内容に納得の表情を浮かべた。
昨年までリステッドとして組まれていた米子Sがレース名を変え、G3に格上げ。ここがサマーマイルシリーズ開幕戦となる。千田厩舎は一昨年、
メイショウシンタケが米子S勝ちからシリーズ4戦皆勤で優勝。「掛かるくらい元気が良く、(鞍上が)抱える競馬をできた時がベスト。それは難しいのでジョッキーは大変だよ」と元騎手らしい目線で好走へのポイントを挙げ、初コンビの小沢に託した。
ダディーズビビッドと期待十分の2頭出し。一昨年と同じくシリーズV発進を期して新設重賞に臨む。