前走Vの勢いのまま重賞制覇を目指すオタルエバー(撮影・中田匡峻)
「北九州記念・G3」(6日、小倉)
大波乱の再現なるか-。中竹厩舎から送り込まれるのは、
オタルエバーと
スリーアイランド。先々週サマーマイルシリーズ初戦のしらさぎSでも2頭出しで臨んだ中竹勢。5番人気
キープカルムがVを射止めると、
コレペティトールは最低14番人気(単勝263・7倍)という低評価をあざ笑うかのような激走で3着に入った。1番人気
チェルヴィニアを2着に挟む形で記録された3連単は51万9650円のビッグ配当。あの時に続けとばかりに、今回も
オタルエバー&
スリーアイランドの2頭出しで上位独占を狙っている。
「さすがにそれほど甘くはないだろうけどね。ただ、状態はいいよ。特に
オタルエバーは追い切りが抜群だった」と中竹師は笑みを交えて色気を見せる。前走の鞍馬Sでは8番人気にすぎなかったが、先行抜け出しの正攻法でVをもぎ取った。「普通に勝ってくれたからね。今は状態がいいのだと思う」。もともと昨年の函館スプリントSでは
サトノレーヴに0秒3差の5着と、重賞でも通用する力を証明している。具合の良さに加え、前走快勝の勢いもあり。一発の魅力を秘めている。
もう1頭の
スリーアイランドは近走成績が振るわないため注目度は低いが、「オープンに入ってから着順こそ良くないけど、そんなに負けてはいないから。52キロとハンデも軽いしね」とまんざらでもない口ぶり。
コレペティトールの例もあるだけに、甘く見ていると再び痛い目に遭う可能性も。マイルに続いてス
プリントでも、中竹勢がサマーシリーズを盛り上げる。