「東海S・G3」(27日、中京)
4番人気の
ヤマニンウルスが、2番手から鮮やかに抜け出して重賞2勝目を飾った。昨年7月に小倉で行われたプロキオンS以来、約1年ぶりの復活V。道中は無理なく2番手で流れに乗ると、手応え十分に4コーナーをパス。直線半ばで堂々と先頭に立つと、あとは後続をみるみる引き離し、3馬身半差の完勝を決めた。2着は3番人気の
インユアパレスで、1番人気の
ビダーヤは3着。2番人気の
サンライズフレイムは5着だった。勝ち時計は1分22秒2(良)。
相棒を5戦ぶりとなる勝利に導いた武豊は、ゴールの瞬間、小さく拳を握って喜びを噛みしめた。検量室前では出迎えた担当助手と笑顔でタッチ。「久々にこの馬のパフォーマンスができてすごくうれしいです」とさわやかな笑顔。「いいときのこの馬の感じが戻ってきていたので、自信を持って先頭に立ちました。ポジションはどうなるか分からなかったですが、もまれずに先行できればと思っていました。久々にこの馬らしい走りができましたし、この馬は走ると改めて思いました」とパートナーの底力を実感し、終始うれしそうに振り返っていた。