「CBC賞・G3」(10日、中京)
連日の真夏日も、照りつける日差しもなんのその。今夏、待望の重賞初タイトルを手にした
ヤマニンアルリフラが、勢いのまま重賞連勝に挑む。
斉藤崇師が「いい勝ち方をしてくれました。力をつけてくれています」と振り返るのが前走の北九州記念。中団の外で脚をため外から手応え十分に進出すると、直線半ばで力強く抜け出し後続を振り切った。普段から調教に携わる団野が「成長がすごいと感じていました」とうなれば、「全体的に良くなっている。筋肉もついて体もしっかりしてきた」と師も満足顔。プラス14キロの体も成長の証。休養明けから強い内容で3連勝を飾った。
一族も夏場が大の得意だ。同じく北九州記念に出走し、4着だった
ヤマニンアンフィルは厩舎の先輩で半姉にあたる血統。同じく半兄の
ヤマニンウルスは、7月末の東海Sで復活の重賞2勝目を挙げるなど、暑さととともにノってくる血筋だ。
前走後はしっかり休ませ疲れを取ることに専念。「だいぶ楽をさせたのでしっかりやった。久々にやった分、ズブイけど、これから上がってくると思う」と指揮官が謙遜気味の1週前追いは、栗東坂路で半兄の
ヤマニンサンパ(7歳オープン)と併せ馬。しまいは鋭く切れ、4F54秒8-39秒0-11秒7をマークした。「中京も勝っているし、コースは問わない。あまり背負いたくないですが、今の充実ぶりならある程度のハンデでも」とトレーナー。そのハンデはトップタイの57・5キロに決定。前走比2・5キロ増と決して楽ではないが、ここを制して一気に真夏のス
プリント王へと駆け上がる。