「エルムS・G3」(9日、札幌)
マーチSが3着、平安Sは2着。段階を踏み、重賞の頂が見えてきた
ロードクロンヌは6日、札幌ダートで心身を整えた。7走前からコンビを組む藤岡佑が手綱を取り、単走で向正面過ぎからピッチを上げる。力強い蹄音と、リズムの整った呼吸。馬なりで5F69秒5-39秒6-12秒4を計時した。
「栗東で乗り込んで来ていますし、土曜(2日)に乗った時に気になった点と
バランスを確認しました。気になったことは解消されていましたし、(陣営に)いい状態に持ってきてもらったと思います」。鞍上は納得の表情を見せた。
初勝利を挙げたのが、ちょうど1年前の札幌。初ダートの未勝利戦だった。そこから破竹の4連勝。オープン昇級初戦だった
マーチSでは1番人気に支持された。1年前を思うと「正直ここまで来るとは」と目を見張るほどの成長ぶり。レースで過剰に引っ掛かる面を見せていた馬が、厩舎がじっくり時間をかけて調整した成果でコントロールが利くようになり、昨秋以降、急激な良化を見せたという。
ここ2戦の内容から、重賞Vは射程圏内だ。「2走ともきつい競馬で。最後は勝ち運というか…。何とかタイトルを一つ獲って、さらに上を目指してほしい馬。いい競馬をしたい」と藤岡佑。ここでタイトル奪取し、再び札幌の地からさらなる飛躍を遂げてみせる。