「エルムS・G3」(9日、札幌)
馬は北海道で3戦3勝、騎手は重賞5勝のうち北海道で4勝。
ペリエールと佐々木のコンビが、北海道で唯一のダート重賞に名を刻んだ。
3走前のオアシスSでコンビを結成。タッグ初戦で感じた「モタれる面が強い」という点を意識して「いい
バランスで走れるように」と佐々木は相棒をエスコート。最内枠から5番手につけると、うまく流れに乗せた。勝負どころの手応えは十分。直線で馬の間を割って抜け出すと、一気に後続を突き放して、23年ユニコーンS以来となる重賞Vを決めた。
佐々木は「追い切りから小回りのこなしがすごく上手だと感じていたので、函館、札幌で生きているのかな」と“器用さ”という武器が発見できたことを勝因の一つに挙げた。「力通り走れれば上でもチャンスはあると思う」と、さらなる躍進を期待すれば、黒岩師も「いい立ち回りだったと思います」と満足そう。北海道と同じ数だけ、東京でも勝っており「また広い競馬場で大きいレースにも挑戦させたい」と先々を見据える。
今後は休養に入り、秋に備える予定。3歳でユニコーンSを制し、善戦止まりだった4歳。そして5歳夏、北の大地で大きく前進した。次に狙うは、もう一段上のステージだ。