札幌記念2025に出走予定のシュヴァリエローズ(24年11月撮影、ユーザー提供:藤田ことねさん)
武豊騎手が
シュヴァリエローズ(牡7、栗東・清水久詞厩舎)との初コンビで、札幌記念(3歳上・GII・芝2000m)の12年ぶり9勝目を狙う。
武豊騎手にとって、札幌記念は最も得意とする重賞といっても過言ではない。これまで14回騎乗。93年に
ナリタチカラで初参戦初勝利。その後、96年のマーベラスサンデー、97年と98年の
エアグルーヴ、03年のサクラプレジデント、04年の
ファインモーション、06年のアドマイヤムーン、13年の
トウケイヘイローでも制し、歴代最多の8勝を挙げている。ただ、意外にも14年から21年までは騎乗機会なし。そして22年以降は16着、6着、5着と3連敗中となっている。
今年のパートナーは
シュヴァリエローズだ。ディープインパクト産駒の7歳牡馬。オープンでは長らく善戦止まりだったが、昨秋に京都大賞典、ステイヤーズSとGIIを2連勝。一気にスターダムに駆け上がってきた。今年3戦は日経賞が12着、天皇賞(春)が7着、宝塚記念が12着と物足りないが、相手が強かったことも確か。巻き返しを期す今回、初コンビとなる武豊騎手の手腕にも期待がかかる。
武豊騎手にとっては自身の京都大賞典9勝に並ぶ、同一JRA重賞の史上最多勝利タイ記録がかかる一戦。56歳を迎えても衰え知らずのレジェンドの手綱捌きから目が離せない。