札幌記念2025に出走予定のヴェローチェエラ(今年6月撮影、ユーザー提供:旅っ程さん)
函館記念を制した
ヴェローチェエラ(牡4、栗東・須貝尚介厩舎)が、札幌記念(3歳上・GII・芝2000m)で重賞連勝を狙う。
ヴェローチェエラは父
リアルスティール、母イプスウィッチ、母の父Danehill Dancerの血統。母は仏G3で2着が2回。祖母のインペリアル
ビューティー(
Imperial Beauty)は01年のアベイドロンシャン賞を武豊騎手とのコンビで制している。21年のセレクトセール当歳で6000万円(税抜)で取引された。
ここまで11戦5勝。3歳夏から1勝クラス、2勝クラス、3勝クラスと破竹の3連勝で、瞬く間にオープンまで駆け上がってきた。その後は日経新春杯が4着、阪神大賞典が5着、大阪-ハンブルクCが6着。強敵相手に悔しいレースが続いたものの、休み明けの函館記念で嬉しい重賞初制覇を果たした。それも37年ぶりのレコード更新となる1分57秒6の好時計勝ちだから、4歳夏を迎えて充実期を迎えた感がある。今回はGI級のメンバーが相手となるものの、引き続き得意の洋芝でもあり、大いに期待できるだろう。
これまでに同年の函館記念と札幌記念を制した馬は、75年のツキサムホマレ、13年の
トウケイヘイローの2頭のみ。
ヴェローチェエラは史上3頭目の偉業を達成し、秋の大舞台に飛躍できるか。その走りに要注目となる。