先週のダリア賞では阪神芝1400mの新馬戦を勝った
タイセイボーグ(栗東・松下武士厩舎)が2着。新種牡馬、
インディチャンプの産駒として躍進しているが、札幌芝1500mの2歳未勝利では同じく新種牡馬の
ポエティックフレア産駒、
ブライトフレア(栗東・佐藤悠太厩舎)が東京芝1600mで新馬勝ちした
リアライズシリウス(美浦・手塚貴久厩舎)に続き、JRA2勝目を挙げている。
そして、来週は中京芝1600mに母ヴェルザンディ、祖母ウインドインハーヘアの良血、
アルヴァルディ(栗東・長谷川浩大厩舎)が
ポエティックフレア産駒としてスタンバイ。現状ではまだ目立った時計は出ていないものの、素質の高い馬であることは間違いないだろう。
【8月16日(土) 中京芝1200m】
◆
ネネキリマル(牡、父
ビッグアーサー、母コスモダリア、栗東・河嶋宏樹厩舎)
全兄
カンシンは中山芝1200mで新馬勝ち、3歳1勝Cは阪神芝1200mで勝ち上がっている。本馬は5月8日のゲート試験に合格した後、成長を促すために放牧に出されており、7月9日に大山ヒルズから栗東へ戻ってきた。
坂路とCWを併用して順調に追い切りを消化。レースでも騎乗予定の坂井瑠星騎手が跨った、7月31日のCW追い切りでは3歳未勝利2頭との併せ馬で一杯に追われて、6F81.1秒、3F37.8秒、1F11.5秒をマーク。1週前追い切りは坂路で少し地味だったが、しっかりと乗り込まれているので、中身は出来ているだろう。
【8月17日(日) 中京ダート1400m】
◆
キーンセンス(牡、父
Munnings、母Canny、栗東・松永幹夫厩舎)
母系には重賞の
エクセルシオールS(ダート2000m)など北米で9勝を挙げた
Send It In(父Big Brown)がいる血統。本馬は6月27日にノーザン
ファームしがらきから栗東へ入厩。7月10日にゲート試験を合格している。
その後も栗東に在厩して調整。7月30日、レースでも騎乗予定の坂井瑠星騎手が跨ったCW追い切りでは6F83.4秒でまだ動き切れない印象があったものの、8月6日のCWでは古馬OP
トランキリテを相手に追走して同入まで持ち込んだ。6F80.8秒と全体時計も速く、かなり動くことができるようになっている。「これで来週はもっと良くなってくるでしょうね」と松永幹夫調教師。
【8月17日(日) 中京芝1600m】
◆
ジーティービキニ(牝、父
キズナ、母ムミービーチ、栗東・松下武士厩舎)
母は現役時代に亜オークス(ダート2000m)でG1を制している。本馬は2024年セレクトセール1歳にて、6600万円で落札されている。
5月22日にゲート試験を合格して、リフレッシュ放牧を挟んだ後、7月23日にノーザン
ファームしがらきから栗東へ再入厩。7月30日のCWでは
タイセイボーグと併せて少し遅れたものの、食い下がる動きを見せて、6F82.8秒をマーク。8月6日のCWでの1週前追い切りは併せた相手が動かなかったこともあり、時計は6F84.2秒と遅くなったが、動き自体はダイナ
ミックで余裕のある内容だった。鞍上は松山弘平騎手が予定されている。
◆
オレンジフィールド(牝、父
サトノクラウン、母クィーンズロード、栗東・北出成人厩舎)
ベルスオーノ(父
ヘニーハウンド)は3歳2月、
ギルトエッジ(父
ワールドエース)は2歳11月ときょうだいのデビューは遅かったが、本馬ははJRAで勝利を挙げることができていないが、本馬は6月13日にゲート試験を合格して、7月から栗東で追い切りを開始する順調さを見せている。
8月7日にCWで同日中京ダート1400mでデビュー予定の
エブリデイとの併せ馬。レースで騎乗予定の酒井学騎手が跨って、半馬身ほど後ろから追いかける形だったが、最後の直線では外を回ったのに手応え優勢。ゴールでは同入だったが、まだ余力がある形でフィニッシュしている。時計は6F83.6秒、3F36.7秒、1F11.2秒。後半しっかりという追い切り内容だったが「CWでの追い切りはこれが初めてのようなもの。思っていた以上に動けました」とは北出成人調教師。最終追い切りの動きにも注目したい。
(取材・文:井内利彰)