無傷3連勝で重賞初制覇を成し遂げたロードレイジング
「ルーキーズサマーカップ」(20日、浦和)
南関2歳重賞一番星は川崎から遠征してきた3番人気の
ロードレイジング。無傷3連勝で初のタイトルを奪取。「第24回鎌倉記念・S2」(10月15日・川崎)への優先出走権をゲットした。2着に逃げた7番人気の
コパノワイアットが粘り、3着に5番人気の
ウォークアップが入った。1番人気の
アムールピスケスは直線で伸びを欠いて4着に敗れた。
当初は出否を迷ったが、決断は正しかった。酷暑の中での中1週&初コース。
ロードレイジングにとっては不安を抱えながらの遠征だった。しかも体調不良の御神本から急きょの乗り代わり。それでも終わってみれば力が違っていた。
指名されたのはデビュー戦で手綱を取った笹川翼。課題のスタートこそ出なかったが「まだ体が幼いし、返し馬の感じからも出ないと思っていたので想定内」と涼しい顔。中団の内々から3角過ぎで前4頭を目がけて追撃開始。直線入り口でパッと開けた逃げ馬の外へ持ち出すと、並ぶ間もなく抜け切った。3戦連続、この日も次位に0秒6差をつける最速の上がりで3馬身差の完勝だ。
南関東重賞騎乗機会4連勝の鞍上は「御神本さんが前走で馬にとっていい経験をさせてくれた。そのおかげもあって好結果になった」と感謝を伝えた。まだまだ粗削りな部分を残しながらのデビュー3連勝。「心肺機能とセンスの良さは2歳の中ではトップクラス。このまま無事に成長してくれればいいですね」。リーディングジョッキーからお墨付きをもらった
モズアスコット産駒が今後への明るい可能性を証明した。