今年から新設されたGIII・中京2歳S。昨年は小倉2歳Sとして中京芝1200mで開催されていたが、今年からは中京2歳Sとして中京芝1400mで行われる。ここではローテーションなどが同じ小倉2歳Sのデータから条件が変わったことへの影響が小さいものを選んで考察していきたい。
1.前走新馬戦組の好走が目立つ
小倉2歳Sの過去10年のデータをみると、前走が新馬戦だった馬は[5-6-6-39]で複勝率が30.4%、複勝回収率も140%と高い成績を残している。対して前走が未勝利戦の馬は[2-3-2-30]、前走OPの馬が[3-1-1-29]で複勝率14.7%となっている。今年は前走が未勝利か新馬の馬しかいないので、新馬戦を優先して考えたい。
2.前走1番人気馬が中心
小倉2歳Sの過去10年のデータで、前走人気が1番人気の馬は[7-7-5-32]で複勝率37.3%、複勝回収率も111%と好成績。勝ち馬は前走人気が3番人気までの馬しかおらず、前走の人気というのが重要な要素になってくる。
3.中3週以上のローテーションが狙い目
小倉2歳Sの過去10年のデータで、前走からの間隔を見てみると中2週が[4-2-0-35]で勝ち数は多いが、複勝率は14.6%と低い。対して、中3週以上は[5-6-8-46]で複勝率29.2%。条件が芝1400mに変わって広い中京で行われるここでは、更にこの傾向が強くなると思われる。
マイケルバローズは前走が今回と同じ中京芝1400mの新馬戦で、1番人気で1着。ローテーションも中4週と上記条件に全て当てはまる。2番手から押し切った内容も良く、ここは無傷連勝で初代王者に輝く。