切れのある動きを披露するブレイディヴェーグ(撮影・持木克友)
「新潟記念・G3」(31日、新潟)
今年から別定戦になったことで好メンバーが集結した新潟記念。メンバー唯一のG1馬である23年エリザベス女王杯覇者
ブレイディヴェーグは27日、美浦Wで6F83秒7-36秒4-11秒1をマーク。近走はマイル戦を主体にしてきたが、得意の中距離に戻して本来の実力を見せつける。重賞3勝馬の
クイーンズウォークは栗東坂路で順調な仕上がりをアピールした。
メンバー唯一のG1馬
ブレイディヴェーグが、美浦Wで本来の切れ味を披露した。20日にしっかりと負荷をかけており、今週は輸送も考慮して整えることが主眼。前半をゆったり入って直線で末脚をサッと伸ばす形だったが、ラスト1Fは軽々と11秒1をマーク。さすがの瞬発力を見せつけた。
宮田師は「疲れを残さないように単走で。最後の反応を見る形でしたが、しっかり弾むところを見せたし、動ける態勢にあります。(同じ休み明けだった)東京新聞杯(4着)の時のような重苦しさはないですね」と仕上がりに自信を見せた。
昨秋のマイルCS以降、国内3戦はマイルを走っていずれも4着。上位争いに届かない歯がゆい内容が続いた。今回、本来の守備範囲と言える距離に戻る。
「マイル戦では前半に流れに乗せる必要があったが、今回は向正面が長いので、前半にハミをかまないよう折り合いを意識して調整してきました。極端にポジションを取りに行かずに、前半ロスなく行ければ自分の脚は使ってくれるはず」と折り合いを鍵に挙げる。
2年前のエリザベス女王杯、5走前の府中牝馬Sのように問答無用の瞬発力がセールスポイント。「外回りの1800メートル〜2000メートルは本来、大得意だと思うので」と指揮官はきっぱり。得意舞台でG1馬の底力を見せつける。