セントウルS2025に出走予定のテイエムスパーダ(23年9月撮影、ユーザー提供:おうどんさん)
重賞2勝を挙げる
テイエムスパーダ(牝6、栗東・小椋研介厩舎)が、セントウルステークス(3歳上・GII・芝1200m)の2年ぶり2勝目を狙う。
テイエムスパーダは父
レッドスパーダ、母トシザコジーン、母の父アドマイヤコジーンの血統。重賞3勝を挙げた父の産駒としては唯一の
タイトルホルダー。母と祖母の
トシメロディーはともにJRAで3勝。近親の
テイエムアンコールは10年の大阪杯を制している。
ここまで26戦6勝。五十嵐忠男厩舎に在籍していた22年に、CBC賞を1分5秒8の日本レコードで逃げ切り。当時ルーキーだった今村聖奈騎手とともに、人馬揃っての重賞初制覇を果たした。五十嵐厩舎の解散に伴い、木原一良厩舎に移籍した23年には
セントウルSを制覇。このレースは富田暁騎手の初めての重賞勝ちだった。そして今春には木原厩舎が解散したために小椋研介厩舎へ。前々走の韋駄天Sで1年8カ月ぶりの勝利を挙げると、前走のアイビスSDでも2着に奮闘。まだまだ重賞で通用する力があることを示している。
今回は04〜05年の
ゴールデンキャスト、17〜18年の
ファインニードルに続き、史上3頭目となる
セントウルSの2勝目がかかる一戦だ。また、3厩舎での重賞制覇となれば異例中の異例。さらには今村聖奈騎手、富田暁騎手に続き、小椋研介調教師にも重賞初勝利を届けることにもなる。記録にも記憶にも残るレースとなるか。快足娘の走りに要注目しよう。