9月7日(日)に阪神競馬場で行われるセントウルステークス(3歳上・GII・芝1200m)。サ
マースプリントシリーズの最終戦を飾る一戦は、開催日割りの関係で、近5年のうち4回は中京競馬場で行われた。今年は2年ぶりに仁川が舞台となる。本稿では同レースの開催にあたり、歴代勝ち時計をランキング形式で紹介する(阪神芝1200mの開催に限る)。
■5位タイ 1分7秒3 2008年
カノヤザクラ デビューから短距離路線にこだわって使われ、08年夏のアイビスSDで初タイトルを獲得。続いて参戦したのが
セントウルSだった。小牧太騎手を背に3番人気で出走。好ダッシュから外の各馬をいかせて4、5番手から運び、直線では鋭い末脚で先行馬をとらえて先頭へ。最後は2着
シンボリグランに1.1/4馬身差を付ける快勝で、重賞連勝を果たした。
■5位タイ 1分7秒3 2012年
エピセアローム 桜花賞、オークスでは結果が出なかったが、同年夏の北九州記念で距離短縮すると3着。続く
セントウルSでは6番人気に推された。道中は内の5番手で溜め、直線に入ると
ロードカナロア、
カレンチャンの背後からじわじわと脚を伸ばす。ゴール寸前で
エピセアロームがグイっと前に出て、
ロードカナロアにアタマ差で勝利。小倉2歳Sに続き、重賞2勝目を飾った。
■4位 1分7秒2 2023年
テイエムスパーダ 前年夏のCBC賞で重賞初制覇を飾ったが、その後は馬券圏外が続き、直前の北九州記念でも13着だったことから、
セントウルSでは単勝112.6倍とまったく人気がなかった。発馬はわずかに立ち遅れたが、鞍上が注文を付けてハナを叩くと、最後まで勢いは鈍ることなく、1馬身差の快勝。富田暁騎手の積極策が見事にハマり、2つ目のタイトルを手にした。
■2位タイ 1分7秒1 2002年
ビリーヴ 02年春ごろから本格化の兆しを見せ、同年夏に佐世保S、北九州短距離Sと連勝し、
セントウルSには1番人気で出走。中団追走でじっくり脚を溜め、直線では非凡な
スピードを披露した。上がり最速33.5秒でまとめ、後続に4馬身差の圧勝。
ビリーヴは勢いそのままにスプリンターズSを勝ち、翌年には高松宮記念を制覇するなど、短距離界で一時代を築いた。
■2位タイ 1分7秒1 2007年
サンアディユ デビューから一貫してダート短距離戦に出走していたが、初めての芝競走となった07年のアイビスSDでは、13番人気の伏兵評価を覆して重賞初制覇を飾る。この勝利で路線転向。続く北九州記念は7着に敗れ、
セントウルSでは11番人気まで評価を落とすが、レースでは早めの競馬で5馬身差の圧勝。続くスプリンターズSでも2着と見せ場をつくった。
■1位 1分6秒7 2019年
タワーオブロンドン 19年に京王杯SCで3つ目のタイトルゲット。続く函館スプリントSで3着、キーンランドCで2着と北海道の短距離重賞で存在感を示すと、中1週で
セントウルSに参戦。道中は馬群の真っ只中で脚を溜めると、直線は各馬の外に持ち出して末脚を爆発させた。上がり最速33.2秒を記録し、3馬身差の圧勝。スプリンターズSでも1番人気に応え、GI初制覇を飾った。