今週からは開催替わって「中山・阪神・札幌」3場がスタート。
本来ならば秋競馬という括りになるが、まだまだ夏は衰え知れず…。今週も暑さに注意しながらの競馬となりそうだ。重賞は豪華に土日で4つ開催。日曜日は中山競馬場で紫苑S(GII・芝2000m)、阪神競馬場で
セントウルS(GII・芝1200m)が行われる。
セントウルSは、昨年と20〜22年は中京競馬場開催だった。今年は阪神競馬場に戻るが、データとしては揃っていないので物足りない点もあり…。それでもなんとか馬券のヒントを探っていこう。
1.1番人気馬は強いけど…!?
まずは、いつものように上位人気馬のチェックから。
セントウルSの1番人気馬は、過去10年で7勝。成績は[7-1-0-2]と抜群の成績を収めている。しかしこの8連対分は15〜22年までの8年間でのこと。近2年は23年
ビッグシーザー10着、24年
ピューロマジック13着と大敗してしまっている。今年によって今後の傾向がどうなるかの分水嶺になりそうだ。
ちなみに2番人気馬は[1-4-1-4]でこれもかなり成績良し。昨年は2番人気
トウシンマカオが勝っている。今年
トウシンマカオは何番人気になるか注目だ。反して3番人気馬は[0-0-1-9]と振るわず。4〜7番人気の中間ゾーンは過去10年で延べ11頭が馬券圏内になっている。馬券構成に入れたいのはこのゾーンか。
ちなみに、1番人気と2番人気以外で勝利しているのは、15年10番人気だった3歳
アクティブミノルと、23年14番人気の牝馬
テイエムスパーダの2頭。これはいずれも阪神開催年だった。3歳、牝馬というキーワードは気にしておくべきなのかも…。
2.狙うならば3歳や牝馬か!?
札幌のキーンランドCもそうだが、夏の重賞で牝馬が活躍する傾向は確かにある。
この
セントウルSでも、実際、過去7年連続で牝馬が馬券圏内になっている。うち21〜23年は牝馬の勝利。項目1でも述べたが、人気問わずに牝馬には注目しておくべきだろう。今年は半数が牝馬で選択は難しくなるわけだが…。
あとは3歳勢。こちらは出走数が多いわけではないが、斤量の恩恵ある分好走の可能性も高まる。今年も3歳は3頭出走予定。
3.8枠が活躍しているけれど…
枠でいうと、8枠が過去10年で3勝。次いで4枠と5枠が2勝ずつしている。
馬券圏内30頭としても、8枠は合計9頭が馬券圏内になっていて、一番成績の良い枠になっている。次いで4枠の6頭が上位になる。
ただ4枠2勝と8枠の2勝分というのは、いずれも中京開催での結果でもある。阪神競馬場限定となると、さほど両枠とも活躍目立つとまではいえない。今年は一度フラットな目線で枠の有利不利を見直すほうがいいのかもしれない…。
4.上がり最速タイプも信用度イマイチ?
着順が上位になりやすいのが、そのレースでの上がり最速タイプなのだが、なぜかこの
セントウルSだけは、その馬たちが下位になってしまうことがよくある。
昨年24年は上り33秒フラットを出している
ミッキーハーモニーが17着。20年は上がり33秒2
シヴァージが10着。16年は33秒3出している2頭がいずれも9着と11着。敗因はいずれもポジションが後ろ過ぎである。上がりの脚が確実でも最後方から追い込み一辺倒というタイプは届かずというシーンもあるということだろう。
一方、逃げというかハナを切っている馬は、過去10年で4回も連対をしている。特に15年
アクティブミノルと23年
テイエムスパーダの人気薄勝利はいずれもハナを切っての一発。鞍上を含め逃げ作戦に出そうなところをチョイスできるかどうかも重要になってくる。