丹頂Sを制したミステリーウェイ(カメラ・坂本 達洋)
9月7日の札幌11R・丹頂S(3歳上オープン、芝2600メートル=12頭立て)は、9番人気の
ミステリーウェイ(セン7歳、栗東・小林真也厩舎、父
ジャスタウェイ)が、見事な大逃げでオープン初勝利を挙げた。勝ち時計は2分44秒8(稍重)。
後続を大きく引き離した逃走劇に場内がどよめいた。7番枠からすんなりハナを奪い、1週目のホームストレッチでは早くも大きくリードを広げた。2周目の3、4コーナーでは後続に差を詰められたが、直線で仕掛けると二枚腰で再加速。再びリードを広げて、最後は2着の
ゴールデンスナップに2馬身差をつけた。
ゴールして左手で大きく
ガッツポーズをつくった松本大輝騎手は「完璧に乗れた!」と興奮冷めやらぬ様子で検量室前に引き揚げてきた。さらに続けて「後ろを気にせずにこの馬の機嫌を悪くしないようにペースを維持して、コーナーでは動かず、直線、直線で引き離して、完璧な騎乗ができたと思います」と喜んだ。
小林調教師は「大逃げに関しては作戦通りでジョッキーと話はしていましたが、ここまで見事に決まるとは。すごくいいものを見せてもらいました。開業5年目で一番興奮しました。10日競馬でしたので、社台
ファームさんからいい状態で送ってきたもらったのも大きかったです」と、こちらも興奮を抑えきれない様子だった。