夏競馬を終えたタイミングで、牡・牝の2歳馬1〜5位を独断でランク付けする。牡馬は前回(7月)のランキングから変わらず
ダノンヒストリー(美浦・堀)が首位をキープ。牝馬1位には中京2歳Sで2着に善戦した
スターアニス(栗東・高野)のレース内容を評価した。
◇ ◇
【牡馬】
牡馬は
ダノンヒストリーが首位を堅守。東京芝1800メートルの新馬戦で記録した1分46秒8は、同舞台の新馬戦で
クロワデュノールに次ぐ歴代2位の記録と優秀だ。
2位
サレジオは新馬戦で随所に若さを見せつつも阪神芝1800メートルの新馬戦を逃げ切った。母がG1で活躍した
サラキアで、血統面でも魅力もある。
3位は無傷2連勝中の
ショウナンガルフがランクイン。札幌2歳SのV時計1分50秒6は平凡ではあるものの、スローで前が有利の展開を後方から大外を回って差し切った内容に高い評価を与えられる。昨年の1、2着馬がその後のG1で活躍したレースを制した点は加点材料となった。中京2歳Sを2歳レコードタイムで制した
キャンディードは、距離の不安があるだけに4位まで。新潟2歳Sを4馬身差で圧勝した
リアライズシリウスが5位に入った。
【牝馬】
牝馬は現状で大きな差はない。そのなかで中京2歳S2着の
スターアニスがトップを奪った。前走は差し有利の展開のなか、勝った
キャンディードよりも先に動いて首差2着。3着馬には7馬身差もつけており、中身は濃い。距離もマイルまでなら問題ない。
2位は19年ヴィクトリアMと20年香港Cを勝った
ノームコアの子どもで6月の東京で新馬戦を勝った
ドリームコア。
3位の
コニーアイランドは23年3冠牝馬
リバティアイランドの半妹。23年皐月賞馬
ソールオリエンスの半妹
フィロステファニが4位、G1・3勝馬
ソダシの半妹で白毛の
マルガが5位と、G1馬をきょうだいに持ち、新馬戦を勝った素質馬が上位にランクインした。
【番外編】
イントゥミスチーフ産駒の
サトノボヤージュは芝の新馬戦は2着だったが、ダートに出走した2戦目の未勝利戦を2着馬に2秒差をつけて圧勝した。記録した1分10秒8は2歳レコードタイムでかなり優秀だ。ダート1200メートルということで、地方も含めて日本では大きなレースがないだけに番外編としたが、今後の活躍が楽しみだ。