武豊を背に好仕上がりをアピールするサブマリーナ(奥)=撮影・石湯恒介
「チャレンジC・G3」(13日、阪神)
本格化の時だ。
サブマリーナが10日、武豊を背に栗東CWで躍動した。じっくりと呼吸を合わせながら落ち着いた脚取りで直線へ向くと、一気に
ギアチェンジ。あっという間に
セレッソデアモール(5歳2勝クラス)を抜き去り、迫力満点の動きで1馬身突き放した。マークした時計は6F81秒4-36秒7-11秒5。鞍上は「落ち着いていたし、きょうの感じはすごく良かった。頭数の多い内回りは戦いにくくなるけど、状態はいいし、ポテンシャルも高い」と好感触を口にした。
キャリア7戦全てが4着以内と、豪脚を武器に常に高いパフォーマンスを披露してきた。体を増やして挑んだ前走の新潟大賞典では上がり3F最速となる33秒8の脚を駆使して2着に猛追。重賞初挑戦で、大器の素質を示した。
今回が秋初戦となるが、庄野師は「背も伸びてしっかりしてきたし、精神的にもドッシリしてきた」と確かな成長を感じている。「折り合いもつきやすくなっているし、十分脚をためてこの馬のいいところを引き出せれば。あとはジョッキーに任せます」。充実一途の4歳馬。今度こそ重賞舞台を先頭で駆け抜けてみせる。