オールカマー2025に出走予定のコスモキュランダ(24年3月撮影、ユーザー提供:旅っ程さん)
中山巧者の
コスモキュランダ(牡4、美浦・加藤士津八厩舎)が、オールカマー(3歳上・GII・芝2200m)で重賞2勝目を狙う。
コスモキュランダは父
アルアイン、母サザンスピード、母の父Southern Imageの血統。父は17年の皐月賞と19年の大阪杯の覇者。一方の母は11年の豪G1・コーフィールドCを制した名牝。現役引退後はノーザン
ファームで繁殖となったが、20年のノーザン
ファーム繁殖牝馬セールで後の
コスモキュランダを受胎した状態で上場され、ビッグレッド
ファームが2100万円(税抜)で落札した。馬名の意味由来は「冠名+
オーストラリア北東部の熱帯雨林。世界遺産」となっている。
ここまで15戦2勝。デビュー当初は目立たなかったが、使われながら力を付けてきた。格上挑戦の弥生賞で重賞初制覇を果たすと、続く皐月賞でも
ジャスティンミラノからクビ差の2着に奮闘した。昨秋以降は安定感を欠き、前走の札幌記念でも10着に大敗しているが、中山は【1-4-1-1】と滅法得意なので、ガラリ一変があっても不思議ない。
7年前に父が2着に終わった一戦で、待望の重賞2勝目となるか。ここで復活を果たし、秋のGI戦線に向かってほしい。