オールカマー2025に出走予定のレガレイラ(24年12月撮影、ユーザー提供:ワラビさん)
近年のオールカマー(3歳上・GII・芝2200m)には顕著な傾向がある。それは4歳牝馬が強いということだ。
15年以降の近10回を振り返ってみよう。該当8頭で【3-3-0-2】の勝率38%、複勝率75%。15年は該当3頭で
ショウナンパンドラが1着、
ヌーヴォレコルトが2着。20年は同1頭で
カレンブーケドールが2着。21年は同3頭で
ウインマリリンが1着、
ウインキートスが2着。そして22年は同1頭で
ジェラルディーナが勝利している。確かに名牝ばかりだが、それでも牡馬を蹴散らして結果を残している点は評価すべきだろう。
今年は2頭の4歳牝馬がエントリーしている。エース格はもちろん
レガレイラ(牝4、美浦・木村哲也厩舎)だ。23年のホープフルS、24年の有馬記念の覇者。このメンバーでも実績は一番だ。休み明けだった前走の宝塚記念では11着に大敗したが、緩い馬場が堪えた印象。舞台がGI・2勝の中山に替わり、本領発揮が期待される一戦となる。もう1頭の
ホーエリート(牝4、美浦・田島俊明厩舎)も侮れない。古馬を迎えて軌道に乗り、中山牝馬Sと目黒記念で2着。重賞制覇まであと一歩に迫っている。中山も相性がいいので、強敵相手でも上位争いになっていい。
牡馬を蹴散らし、4年ぶりに4歳牝馬のワンツーとなるか。馬券を考える上でも、この2頭には大いに注目してほしい。