スプリンターズS2025に出走予定のサトノレーヴ(今年3月撮影、ユーザー提供:おかおみさん)
海外馬が3勝しているスプリンターズSだが、意外な事実がある。前走が海外だった日本調教馬は、8頭が出走して00年のアグネスワールド、05年のデュランダルの2着が最高着順なのだ。そこで今回は前走海外組として史上初の戴冠を目指す3頭を紹介する。
エース格は
サトノレーヴ(牡6、美浦・堀宣行厩舎)だ。今年の高松宮記念の覇者。その後は海外G1を転戦し、チェアマンズスプリントプライズ、クイーンエリザベスII世ジュビリーSと連続2着。今やワールドクラスのトップス
プリンターであり、ここも不動の主役といえる。昨年のスプリンターズSは自身最低着順の7着に終わったが、ここで史上6頭目の春秋ス
プリントGI同一年制覇といきたい。
他の2頭も十分にチャンスがある。
ルガル(牡5、栗東・杉山晴紀厩舎)は昨年のスプリンターズSの覇者だが、その後はGIを3戦して11着、7着、5着と物足りない成績に終わっている。課題のスタートを決められるかどうかがカギだが、思い出の舞台で復活となるか。もう1頭の
ダノンマッキンリー(牡4、栗東・藤原英昭厩舎)は昨年のファルコンSとスワンSの覇者。折り合いがネックで成績が安定しないが、決め手は非凡なものがある。横山典弘騎手との初タッグは魅力なので、ゴール前で浮上するシーンがあっても驚けない。
【前走が海外だった日本調教馬のスプリンターズS成績】
・00年2着アグネスワールド
・05年2着デュランダル
・07年11着
コイウタ・07年15着メイショウボーラー
・14年17着
ハナズゴール・17年6着
ビッグアーサー・21年6着
ダノンスマッシュ・24年12着
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