上位3着までに菊花賞への優先出走権が与えられる
トライアルレース。近5年中4回は中京競馬場の芝2200mコースが使用されきたが、今年は阪神競馬場芝2400m、このコースはスタンド前から発走して1周2113mの外回りコースを1周と少々。特徴的なのは残り600m地点から残り200m付近までは下り坂で、最後に急坂が用意されていること。最後までスタミナを温存できるような操作性の高さも求められるコースだ。
◎
ショウヘイは京都新聞杯に勝って日本ダービー3着。世代でも最上位にランクされる1頭だ。京都新聞杯は前半1000m通過63.3秒のスローペースを2番手から。最後はあっさりと抜け出して後続に2馬身半。日本ダービーは離れた2番手集団の一角から前を追ったが、上位2頭には及ばなかった。デビューしたばかりの頃はやや力むシーンもあったが、キャリアを積みスローペースでも自分の走りが出来るようになった。武器は操作性。スローペースからの決め手勝負になれば一日の長がありそうだ。
〇
ジョバンニは若葉Sに勝って皐月賞4着。2歳時には野路菊S、京都2歳S、ホープフルSと3戦連続2着。ホープフルSでは最内枠からのスタートで加速するまでやや時間がかかったが、その後はロスなく立ち回り、
クロワデュノールを追って2着。若葉Sを勝って挑んだ皐月賞では向こう正面で他馬と接触しポジションを下げる不利があった。レース前にイレ込み、消耗が激しかった日本ダービーは参考外。ここは試金石の1戦となりそうだが、ひと夏を越した成長に期待したい。
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エリキングは2歳時3戦3勝。京都競馬場芝1800mの新馬戦は重馬場で最後は11.8秒、11.5秒、11.3秒という加速ラップを楽に抜け出し、野路菊S、京都2歳Sでは
ジョバンニを完封。その後の骨折がなければ春の主役だったはずだ。ぶっつけで挑んだ皐月賞は大敗したが、日本ダービーは後方から脚を伸ばして0.6秒差5着。ここは仕切り直しの1戦となるが、かつてを取り戻していればあっさりのシーンもありそうだ。
△
ライトトラックは白百合S優勝馬。3歳5月の遅いデビューだったが、出走経験馬相手に出遅れながらも直線だけであっさりと勝負を決め、白百合Sも最後は11.7秒、11.6秒の加速ラップを最後は4頭が横一線となったゴール前でアタマだけ抜け出した。デビュー3戦目の重賞初挑戦だが、不安より楽しみの方が大きい。
前走で完璧な立ち回りを見せた△
ボンドロアのレースぶりにも注目したい。