◆第59回スプリンターズS・G1(9月28日、中山競馬場・芝1200メートル)
8歳馬でも侮るなかれ。
ウインカーネリアン(牡8歳、美浦・鹿戸雄一厩舎、父スクリーンヒーロー)は、昨年の高松宮記念が初めての1200メートルだったが、4着に好走。適性を示すと、その後も同距離で京阪杯(2着)、
シルクロードS(3着)と馬券圏内に食い込んだ。ドバイのアルクオーツス
プリントではハナを奪ってゴール寸前まで先頭の2着。G1制覇にあと一歩まで迫った。
4か月半の休養明けとなった前走のキーンランドCでもレースの主導権を握ると、直線半ばで一度は後続を引き離しかけた。最後に脚が鈍って0秒2差5着に終わったが、十分に見どころがあった。
1週前追い切り(18日、Wコース)の動きは活気があり、3頭併せの最後方から直線では三浦皇成騎手のアクションに反応して豪快に突き抜けた。衰えはなく、好調をキープしている。
中山の芝は先週からCコースに替わり、
セオリー通りロスなく立ち回り、4コーナーで先団にいた馬の好走が目立った。一気に相手は強くなるが、内めの枠を引いてスムーズに先行することができれば、ベテランの奮闘が見られるかもしれない。(浅子 祐貴)