「スプリンターズS・G1」(28日、中山)
一昨年の覇者
ママコチャは24日、前走から引き続きコンビを組む岩田望を背に栗東坂路で追われ、
セントウルS2着を叩いての上積みを感じさせる力強い走りを披露した。2度目の戴冠へ向けて、態勢は文句なしだ。
一昨年の覇者
ママコチャはコンビ継続の岩田望を背に栗東坂路へ。単走馬なりでも動きは力強く、ひと叩きされた上積みが十分感じられる内容で4F52秒1-38秒0-12秒3をマークした。前走の
セントウルSでも2着と力を示しており、6歳になっても衰えは全く感じさせない。再び栄光を手にすることは可能だ。
◆岩田望来騎手
-前走は約3年半ぶりの騎乗だった。
「調教に乗った段階からすごく良さを感じていて、いい勝負ができるのではないかなと思っていました」
-前走を振り返って。
「折り合い自体もすごくいい雰囲気でした。3コーナー過ぎから行きたがるそぶりを見せて少しかんでしまったけど、すごくいい内容で走れました。前で残ったのはこの馬だけ。本当に高い能力を出し切ってくれました」
-最終追い切りは。
「前走の疲れが残っていないかと、最後の反応を見ました。そんなに速くなくていいとの指示でしたが、本当に馬がフレッシュで予定よりも速くなってしまいました。いい感触でした」
-舞台に関しては。
「特殊ですし、枠に左右されやすく、難しいコース形態だと思います。(今の中山は)前も残りやすいし、差しも決まっていてフラットでいい状態だと思います。
ママコチャにも合うと思います」
◆池江泰寿調教師
-この中間は。
「1回使って息遣いが良くなり、動きも良くなって上積みを感じます。昨年より臨戦過程はいいですね」
-引き続き岩田望騎手で臨む。
「実績もありますし、どんな馬でも上手に乗りこなすジョッキーですから一番いいのかなと思います」
-6歳を迎えたが。
「安定性がかなり増してきているので、来年完成しそうかなという感じはします。どうしてもムキになる部分は仕方ないですが、体力とか肉体的な部分は成熟しているなという感じはします」
-レースの見通しを。
「ハイペースならいつもより1、2列くらい下げてもいいのかなと思いますし、流れなければいいポジションで流れに乗って行ければ。昨年は残念な結果でしたが、一昨年の再現ができればと思っています」
◆調教診断 6歳のベテラン牝馬とは思えないほど、フレッシュさにあふれた力強い動きを披露した。少し促されると即座にギアが上がる鋭い反応から、充実ぶりがひしひしと伝わってきた。予定していた時計よりも速くなったのは状態の良さから。
セントウルSからの上積みは十分過ぎるほど感じられる。好メンバーがそろったものの、実績&実力ともに間違いなくトップ級。戴冠へ向けて状態は万全だ。