今週からは秋の東京開催が開幕。今年の開催日割は11月2日までの4回東京が5週間(開催11日)、11月8日からの5回東京が4週間(開催8日)の計9週になっている。開幕週のメイクデビューは土日で計4鞍が組まれており、どの馬が勝ち上がるのか注目だ。
【10月4日(土) 東京芝1400m】
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サントマーレ(牡、父
ロードカナロア、母リミニ、美浦・尾関知人厩舎)
ダイナカール一族の牝系で、3代母が
エアグルーヴ。伯父に
ポルトドートウィユ(きさらぎ賞2着、京都新聞杯2着)がいる。ゲート試験に合格後はノーザン
ファーム天栄で調整され、9月4日に再入厩した。「馬っぷりがいいし、血統もいい。もう少し動いてほしい部分はあるけど、ひと追い毎に良くなっている感じ。いい
スピードがありそうです」と尾関知人調教師。鞍上は戸崎圭太騎手が予定されている。
【10月4日(土) 東京芝1800m】
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ファーザーアウェイ(牡、父
エピファネイア、母アフランシール、美浦・尾関知人厩舎)
ハーツクライ産駒の母はデビュー勝ちも含め、芝1400〜1800mで4勝。伯母に
ブランボヌール(函館2歳S、キーンランドC)、叔父に
ビアンフェ(函館2歳S、葵S、函館スプリントS)、いとこに
オオバンブルマイ(京王杯2歳S、アーリントンC)など近親に活躍馬が並ぶ。8月に入厩し、ゲート試験に合格後も在厩で乗り込まれてきた。「力強さがあるけど、フットワークは軽い。いい動きをしているし、気性面次第で距離には融通が利きそうです」と尾関知人調教師。鞍上は三浦皇成騎手が予定されている。
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ブラックパロット(牡、父
アドマイヤマーズ、母リアアントニア、美浦・黒岩陽一厩舎)
母は米G1馬(BCジュヴェ
ナイルフィリーズ)。半姉に
リアアメリア(アルテミスS、ローズS)がいる。「大型馬でス
トライドも大きいし、広いコースは合いそう。走る気持ちはあるけど、ちょっと難しさがある。そのあたりが課題です」と黒岩陽一調教師。
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アッパーウォーター(牝、父
サトノダイヤモンド、母オープンウォーター、美浦・千葉直人厩舎)
3代母の
Flandersは米G1・3勝(スピナウェイS、フリゼットS、BCジュヴェ
ナイルフィリーズ)。一族からは
Surfside(米G1・4勝)、種牡馬として輸入された
バトルプラン、
Air Force Blue(愛英G1・3勝)など欧米の活躍馬が出ている。「小柄な牝馬だけど、軽い感じで動きはいい。精神面も落ち着いているし、スラッとした体形で長めの距離が合いそうです」と千葉直人調教師。鞍上は戸崎圭太騎手が予定されている。
(取材・文:竹之内元)