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【凱旋門賞】アロヒアリイの田中博康調教師、”仏の師匠”凱旋門賞最多8勝ファーブル調教師へ恩返しVだ

2025年09月30日 06:45

アロヒアリイで世界一を目指す田中博調教師

◆凱旋門賞・G1(10月5日、フランス・パリロンシャン競馬場・芝2400メートル)

 凱旋門賞で田中博康調教師(39)=美浦=はアロヒアリイを送り込む。スポーツ報知では、新進気鋭のトレーナーが思いをつづる4回連載「輝く王へ」をスタート。初回は騎手時代から修業を積んだフランスで、最高峰のレースに挑む思いなどを語った。

 読者の皆様、こんにちは。JRA調教師の田中博康です。このたび、スポーツ報知で私の連載コラムを掲載するということで、とてもうれしく思います。今回、憧れの凱旋門賞に、ハワイ語で「輝く王」を意味するアロヒアリイで挑戦させてもらえることになりました。

 私は騎手時代にフランスでの騎乗、勝利経験がありますが、調教師試験に合格してからはアンドレ・ファーブル調教師(※)のもとで研修させていただきました。仕事に取り組む姿勢はもちろん、たくさんの管理馬をしっかりと勝たせるところは本当にすごい。素晴らしい調教師です。そしてペリエ騎手、ルメール騎手、スミヨン騎手、バルザローナ騎手、ギュイヨン騎手、ブドー騎手、シュミノー騎手… 今は79歳で、誰もが知る多くの名手をバックアップして育ててきました。

 凱旋門賞を勝ちたいと思うことが、調教師を目指したきっかけでもありました。厩舎でも凱旋門賞の話をずっとしていましたし、そういう機会をつくらないといけないと思っていました。

 アロヒアリイで海外初戦のギヨームドルナノ賞を勝ちましたが、実は全く自信がありませんでした。当初はパリ大賞からの予定でしたが、体調が整わず目標を切り替えました。美浦に帰厩したときから順調な調整を積めず、レースの1週間くらい前には体のダメージがきつくて黄信号が出ました。それでもスタッフが懸命に立て直してくれ、これなら大丈夫と思いましたが、やりたい調整をできないなかでの競馬だったのです。正直、勝ってくれ、という気持ちでは見ていなかったですね。

 勝った後は若干コンディションが落ちて、凱旋門賞に出走するかの判断に時間を要しましたが、そこからは順調にきています。レースが近づき、一日一日、ベストの仕事をすることを考えています。(JRA調教師)

(※)凱旋門賞で2度の連覇を含む歴代単独最多8勝を誇るフランスの名トレーナー。日本からディープインパクトが参戦した06年に3頭出しでレイルリンクがV。今年はソジー、クアリフィカーで19年ヴァルトガイスト以来、6年ぶりVを目指す。

 ◆田中 博康(たなか・ひろやす)1985年12月5日、埼玉県出身。39歳。06年3月に騎手デビュー。09年のエリザベス女王杯(クィーンスプマンテ)でG1初勝利。16年に騎手出身としては最年少の31歳で調教師試験に合格し、フランスの名門アンドレ・ファーブル厩舎などでの研修を経て、18年3月に開業。JRA通算221勝。重賞はレモンポップのG1・3勝を含む11勝。24年にはJRA賞最高勝率調教師に輝いた。同期の騎手は現役に北村友、田村、的場、黛。田中克、千葉は現調教師。

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