2016年に日本調教馬として初めてUAEダービーを制し、現役引退後は新ひだか町の
アロースタッドで種牡馬生活を送っていた
ラニ(12歳、父タピット)が30日、同スタッドを退厩。日高町のyogibo
ヴェルサイユリゾート
ファームで余生を送る事となった。
ラニは、天皇賞(秋)などに勝った
ヘヴンリーロマンス産駒の米国産馬。現役時代は栗東の松永幹夫厩舎に所属し、2歳9月に阪神競馬場でデビュー。力強い追い込みを武器にカトレア賞に勝ち、武豊騎手が騎乗したUAEダービーではスタートで躓いてしまったものの向正面で外に持ち出されると徐々に進出。ゴール前で粘り込みを図ろうとするポーラーリバーを交わし、先頭でゴールを駆け抜けた。現役時代の通算成績は17戦3勝2着1回3着2回。日本調教馬として初めて米国三冠競走にフル参戦し、三冠最後のベルモントSでは3着になったことでも話題となった。
2018年に
アロースタッドで種牡馬生活をスタートさせると、その年は118頭の繁殖牝馬に配合する人気種牡馬となり、初年度産駒の
リメイクがカペラSに優勝。2年目産駒の
クレメダンジュが関東オークスで2着となるなど活躍馬を残したが、近年では種付け頭数が減少。この春は、7頭への種付けを記録している。