最終追い切りで力強い動きを見せたアロヒアリイ(代表撮影)=シャンティイ
「凱旋門賞・仏G1」(10月5日、パリロンシャン)
異例の火曜追いを敢行した。ギヨームドルナノ賞Vから大舞台に挑む
アロヒアリイは29日、
シャンティイ調教場のエーグル芝コースで最終リハ。全くの馬なりで、先行させた現地の馬と併入した。馬体の張りが素晴らしく、動きも見た目には悪くなったが、田中博師は「2週前の週末の動きはキレキレですごく良かったのですが、それと比べるとちょっと物足りないところがありました。馬場の深さのせいなのか」と率直な思いを口にした。
ルメールの意向もあって親交の深いパスキエが追い切りにまたがり、師によると「ジョッキーは“馬場が悪くても
バランスが取れていた”とは言ってくれました」と騎乗者の感触は良かったようだ。あくまで2週前との比較であり、「順調に来ていますよ」と状態が悪い訳では決してない。
今まで田中博厩舎が火曜に追い切ったことはないが、こういう事態もあり得ると想定しての選択だ。「凱旋門賞は今まで使ったことのない条件ですから。やったことのない試みですが、レースまでの間隔をあけたかった。本番まで時間はあるので」。微調整を重ね、納得のいく、より良い状態へと仕上げていく。