「日本テレビ盃・Jpn2」(1日、船橋)
試走完了。断然人気の
フォーエバーヤングが大目標とする「BCクラシック」(11月1日・米
デルマー)へ向けて危なげのない勝ちっぷりで国内無敗記録を6に伸ばした。2着に2番人気の僚馬
レヴォントゥレットが入って矢作厩舎のワンツー。3着に7番人気の地元
ホウオウトゥルースが奮闘して、5着の
ギガキングとともに「第46回浦和記念・Jpn2」(11月26日・浦和)への優先出走権をゲットした。
降り続いていた雨も上がり、競馬場に詰めかけた多くのファンが単勝1・1倍に支持された
フォーエバーヤングの一挙手一投足に注目した。
課題のスタートも決まって序盤は3、4番手の外。「久々に砂をかぶせたかったので。少しモタモタしてたけど、慌てずに」と坂井。3角手前で前との差を詰めると、4角入り口では逃げた
ライトウォーリアの外へ。これをあっさりかわすと直線は僚馬
レヴォントゥレットとのマッチレースだが、それも一瞬。鞍上の右ステッキに応えてグイッとひと伸び。ラスト200メートル過ぎで抜き去ると最後は2馬身半差で手綱を抑えてゴールイン。
主戦は「ホッとしました。負けられなかったので。イメージ通りの競馬でした。休み明けでも申し分のない仕上がりだったし、アメリカへ向けて結果と内容が必要でしたからね。はい、いい内容でした」と超満員のスタンドへ笑顔で報告。続けて「アメリカで勝つためにやってきているので。最強馬のそろうレースでいい結果を出すためには皆さんの応援を力にしたい。よろしくお願いします!」と呼びかけると場内のボルテージは最高潮に達した。
愛馬をホッとした表情で出迎えた矢作師も「ゲートでつまずかなかったので勝ったと思った。あとはレヴォンの方ばかり見てたよ」と笑った。次は予定通り、昨年3着で悔し涙を流したブ
リーダーズCクラシックへ。出国日を含めて今後の予定は未定だが「おそらく世界最強メンバーがそろって、世界最強馬決定戦になるだろう。もう一段
パワーアップさせないとね。心して仕上げたい」と気を引き締めた。
さあ、アメリカへ。世界のYAHAGIと坂井の“師弟コンビ”が再び世界制圧へ。さらに進化していく
フォーエバーヤングとともに、日本中を感動の渦に巻き込む日が待ち遠しい。