気持ち良さそうに駆け抜けたビザンチンドリーム(代表撮影)
「凱旋門賞・仏G1」(10月5日、パリロンシャン)
前哨戦のフォワ賞を制して意気上がる
ビザンチンドリームが30日、コワイラフォレ調教場の芝コースで最終追い切りを行った。乗り慣れた国分優を背に、単走で動きを確認する程度だったが、豪快なアクションで駆け抜け、前走からの大きな上積みをアピールした。なお、1日に出走馬18頭が決定。2日に馬番、ゲート番、騎乗騎手が確定する。
勝ったことで、さらに馬に自信がついている。前哨戦のフォワ賞を快勝した
ビザンチンドリームは、乗り慣れた国分優(レースはマーフィー)がまたがり、コワイラフォレ調教場の芝コースで単走追い。力強い脚さばきで重い芝を蹴り上げ、馬なりながら豪快なアクションで駆け抜けた。
「強い負荷をかけるというよりも、動きを確認するという感じでした。落ち着きがありましたし、何より集中力が前走より出ていますね」と国分優。短期間ではあるが、前回よりも堂々として大人びた印象があるよう。メンタル面の成長を評価した。一方、見守った坂口師は「馬がフレッシュですごくいい状態です。前走と比べると、もう一段、二段くらい上がっているかなと思います」と上積みの大きさを強調。本番に向けて、陣営のもくろみ通りに状態は上がっている。
ビザンチンドリームの大きな武器。それが心肺機能の高さだ。デビュー前の追い切りから騎乗している国分優は「もともとすごく心臓がいいんです。息が切れることがない」と話せば、指揮官も「距離は延びれば延びるほどがいい馬ですからね。この距離も全く問題ない」とスタミナには相当な自信を持っている。
前哨戦より頭数が多いため、同じ舞台でもタフな展開が予想されるが、
ビザンチンにとってはかえって好都合。ゴール前で必ず伸びる末脚を繰り出し、
ビッグドリームをつかんでみせる。