芝ダート二刀流で活躍したアグネスデジタル(03年6月撮影、ユーザー提供:aunogakuwariさん)
日本のデジタル化推進に向け、国民がデジタルについて定期的に振り返り、体験し、見直す機会として、21年に「デジタルの日」が創設された。創設初年度にあたる「2021年デジタルの日」は10月10〜11日に実施されて、22年以降は「毎年10月の第一日曜・月曜をデジタルの日」としている。そこでこの機会に「芝ダート二刀流の名馬」として名高いアグネスデジタルの蹄跡を振り返りたい。
アグネスデジタルは父Crafty Prospector、母Chancey Squaw、母の父Chief's Crownの血統。97年生まれの米国産馬だった。99年に栗東・白井寿昭厩舎からデビュー。2歳時(当時3歳)に全日本3歳優駿を制覇。その後も名古屋優駿、ユニコーンSとダートでタイトルを重ねた。そんな中、3歳秋にはマイルCSに参戦。芝での実績が不足していたので13番人気に甘んじたが、直線一気の差し切り。芝初勝利でGI初制覇という離れ業を演じた。
古馬となって以降のアグネスデジタルは芝ダート二刀流のトップホースとしてキャリアを重ねた。4歳秋からは南部杯、天皇賞(秋)、香港C、フェブラリーSと中央、地方、海外を渡り歩いてGI・4連勝。天皇賞(秋)では当時最強を誇ったテイエムオペラオーを下し、フェブラリーSではクロフネに続いて史上2頭目となるJRAの芝ダートGIダブル制覇を達成した。さらには6歳時の安田記念で復活のGI・6勝目を手にするなど、
トップレベルで息長く活躍したのだった。
アグネスデジタルは種牡馬としても多くの活躍馬を送り出した。残念ながら21年に24歳で死んだが、その雄姿と功績はいつまでも語り継がれていくに違いない。