秋初戦で重賞6勝目を挙げたマルカイグアス(左)=撮影・中山伸治
「姫山菊花賞」(2日、園田)
1番人気で地元の
マルカイグアスが向正面で4番手からスパートして差し切り、6月の六甲盃以来となる重賞6勝目を挙げた。2着は2番人気で大井の
ヴィクティファルスが逃げ粘り、3着には5番人気で船橋の
ノットリグレットが最後方から直線で外を伸びて入った。
マルカイグアスが負けられない一戦を制した。「動きが悪くて何とか勝てた。当初は白山大賞典からJBCへのローテを考えていたが、地元戦に変更して体調をギリギリ戻せた状態」と橋本明師。前走は盛岡のマーキュリーカップ・Jpn3(7月21日)に遠征したが、長距離輸送と夏の暑さのダメージが残った。
秋初戦は6頭立てで5番手スタート。「攻め馬から物足りなくて、スタートの出もイマイチ。一番嫌な展開だった」と鴨宮祥。鞍上は1周目正面から
マルカイグアスを動かすと、2周目向正面からスパート。「エンジンが掛かるの待っていたが、最後の直線はいっぱいだった」と見た目以上の辛勝だった。
交流重賞でレベルの高い南関東勢を迎え撃ったことは収穫。
マルカイグアスの回復と立て直しは順調だ。「次走は園田金盃(11月27日)を予定。そこで
オケマルに勝って、来年は佐賀記念・Jpn3(2026年2月12日)から挑戦したい」と橋本明師。兵庫で中長距離路線のナンバーワンホースは、既に来年のダート
グレード制覇に向けた準備が始まっている。