◆第60回京都大賞典・G2(10月5日、京都競馬場・芝2400メートル)
第60回京都大賞典(5日、京都)で
プラダリアの手綱を執る高杉吏麒騎手(20)=栗東・藤岡厩舎=は先週、通算101勝に到達。今週から一般レースも減量なしとなる。
節目の記録も通過点に過ぎない。デビュー2年目の高杉は、19歳最後の日となった先週土曜(9月27日)に阪神12Rの
タカネノハナコサンでJRA通算100勝を達成。「今年の目標の一つでした。年齢は関係ないです。たまたま誕生日だった」と高杉は20歳の誕生日だった翌28日に2勝したが、気にする様子はない。
新人賞に輝いた昨年は1年目で歴代6位の48勝。今年の1月13日に51勝目を挙げ、平地競走の負担重量が1キロ減となった。「ここで技術を身につけないといけない。この先の成績に関わる」。そう気を引き締めたからこそ、自分への評価は厳しかった。「いい馬にたくさん乗せていただいたのに、春は勝ち切れないレースばかりでした」。ストイックな若武者は悔しさを手綱に乗せた。6〜8月の夏競馬3か月で計24勝。差しや追い込みなど戦法の幅も広がっていた。
101勝をクリアしたことで減量特典はなくなるが、20回の重賞騎乗など数多くの経験を積んできた。京都大賞典は
プラダリアで、G1初騎乗となった宝塚記念に続くコンビとなる。「乗りやすくて背中もいい馬。この馬が一番いい結果を出せるレースをしたい」。京都巧者の6歳馬を復活へ導き、初タイトルを狙う。(松ケ下 純平)