◆第104回凱旋門賞・G1(10月5日、仏・パリロンシャン競馬場・芝2400メートル、重)
17頭立てで行われた世界最高峰のビッグレースで、北村友一騎手=栗東・フリー=が騎乗した日本ダービー馬の
クロワデュノール(牡3歳、栗東・斉藤崇史厩舎、父
キタサンブラック)は14着だった。発走直前から降り始めた大雨のなか、大外17番ゲートから道中は2番手。先頭に並びかけ、そのまま直線を迎えたが、脚を伸ばせず後続にのみ込まれた。
前哨戦の
プランスドランジュ賞・G3で海外初勝利。日本のエース格として本番に挑んでいたが、大外17番ゲートからのスタートで勝利を挙げることはできなかった。斉藤崇調教師は、21年の
クロノジェネシス(7着=オイシン・マーフィー騎手)以来、2度目の凱旋門賞挑戦だった。
同馬は3度目のG1制覇。昨年、デビュー3連勝でホープフルSを制し、G1初勝利を手にした。2024年のJRA賞最優秀2歳牡馬に選出。今年初戦の皐月賞・G1では
ミュージアムマイルの切れ味に屈して2着だったが、日本ダービー・G1では残り300メートル付近で先頭に立って押し切った。北村友一騎手は20年目でダービージョッキーとなり、今回の凱旋門賞に挑んでいた。
激しいゴール前の争いを制し、勝ったのはミカエル・バルザローナ騎手が騎乗したダリズ(牡3歳、仏国・
フランシスアンリ・
グラファール厩舎、父
シーザスターズ)だった。勝ち時計は2分29秒17。
小差2着はクリストフ・
スミヨン騎手が騎乗した
ミニーホーク(牝3歳、愛国・エイダン・オブライエン厩舎、父
フランケル)、離れた3着にステファン・パスキエ騎手が騎乗した
ソジー(牡4歳、仏国・アンドレ・
ファーブル厩舎、父
シーザスターズ)が入った。
北村友一騎手(
クロワデュノール=14着)「まずは応援してくださった皆さん、結果が出せずに申し訳なく思っています。レース自体は外枠で最初から難しいなと思っていましたけど、一番はもっと
リラックスして道中、走らせてあげることができれば良かったかなと思っています。前走使ってコンディションはすごく良くなっていたと思いますし、スタートも一歩目は自分は乗っていこうと思っていましたし、乗っていったあとに自分のところに馬が戻ってくるような、
リラックスを作れれば良かったんですけど。馬を前に置いて、ずっと
リラックスさせる競馬をやってきているので、そういうシチュエーションが作れなかったというのがやっぱり響いたかなと。前に出していくイメージはないですけど、もともとスタートがいい馬なので、それを遅らせるということは考えていなかったです。(馬場状態は)全く問題なかったです」