エリザベス女王杯2025に出走予定のフェアエールング(撮影:山中博喜)
22年目のベテラン・丹内祐次騎手が、エリザベス女王杯(3歳上牝・GI・芝2200m)の
フェアエールング(牝5、美浦・和田正一郎厩舎)でGI初制覇を狙う。
丹内騎手は85年11月5日生まれ、北海道出身の40歳。04年に美浦・清水美波厩舎からデビュー。同期には川田将雅騎手や吉田隼人騎手がいる。JRA通算12471戦631勝。勝利数が1桁に留まった年もあったが、親しみやすい性格、さらには故・岡田繁幸氏のサポートもあり、徐々に騎乗数と勝利数が増加。今年は早々と自己最多を更新する88勝を挙げて、全国リーディング7位につけている。
エリザベス女王杯のパートナーは
フェアエールングだ。今年の小倉牝馬Sで重賞初制覇。その後も福島牝馬Sが2着、クイーンSが3着、そして前走のオールカマーが4着と、常に上位争いを演じている。GIは今回が初挑戦だが、牝馬同士の芝2200mなら十分に好勝負になっていい。そして丹内騎手とも相性良し。全20戦のうち10戦で騎乗。全5勝のうち、小倉牝馬Sを含む4勝をともに挙げているので、まさに人馬一体といえるだろう。
丹内騎手はJRAの重賞を9勝している。しかし、GIは22回騎乗し、23年の高松宮記念の
トゥラヴェスーラ、今年の秋華賞の
パラディレーヌの3着が最高着順だ。ここで悲願の
ビッグタイトル獲得となるか。同期では川田将雅騎手、吉田隼人騎手、藤岡佑介騎手、津村明秀騎手に続いて5人目のGIジョッキーとなることを期待したい。