チャンピオンズCへ向けた重要な前哨戦である武蔵野ステークス。東京ダート1600mを舞台に行われるGIII戦で、今年もGI馬3頭に加え、3歳の実力馬や東京マイルを得意とする古馬が揃い、ハイレベルな一戦となる。
1.前走ダート
グレード競走組がJRA重賞組を圧倒
過去10年のデータを見ると、前走で地方交流競走を使われた馬が[6-4-0-21]と好成績を残している。勝率19.4%、複勝率32.3%は非常に高い数値だ。対照的に、前走がJRAのGIIIだった馬は[0-2-2-26]と未勝利で、複勝率も13.3%と低迷している。GII組に至っては[0-0-0-4]と馬券に絡んだ馬がいない。中央の重賞で格をアピールする馬よりも、地方のダート戦線で揉まれてきた馬を素直に評価すべきレースと言える。
2.関西馬が関東馬を圧倒する傾向
過去10年の武蔵野Sでは、栗東所属の関西馬が[9-9-9-85]と、馬券圏内30頭中27頭を占めており、圧倒的な強さを見せている。複勝率は24.1%であり、複勝回収率も119%と妙味も十分だ。対照的に、美浦所属の関東馬は[1-1-1-42]と大苦戦しており、複勝率はわずか6.7%に留まる。東京競馬場のレースでありながら、西高東低の傾向が極めて顕著であり、予想の際は関西馬を中心に据えるのが鉄則と言える。
3.4歳馬が中心、7歳以上のベテランは苦戦
馬齢別では、4歳馬が[3-3-3-27]で複勝率25.0%と最も安定した成績を収めている。次点は3歳馬で複勝率21.1%、6歳馬も複勝率20.7%と健闘しているが、単勝回収率253%と穴馬の激走が目立つ。一方で、5歳馬は[1-3-3-37]で複勝率15.9%とやや信頼を欠く。さらに7歳以上のベテラン勢は[1-1-2-25]と複勝率13.8%まで落ち込んでおり、馬券の中心としては考えにくい。充実期を迎える3・4歳馬を軸に据えるのが
セオリーだろう。
ペプチドナイルが中心。「前走ダート
グレード競走組」であり、データ上優位な「関西馬」でもある。昨年のフェブラリーSを制したGI馬であり、実績面では最上位。前走の南部杯でも3着と堅実に走っている。7歳という年齢は割引データに該当するものの、東京マイルの舞台で地力の高さを見せつける。