力強く坂路を駆け上がるアイガーリー(撮影・石湯恒介)
「デイリー杯2歳S・G2」(15日、京都)
ムチを置き、早くも1年と8カ月。調教師として第二の人生を歩んでいる開業1年目の秋山真一郎調教師(46)=栗東=が、
アイガーリーとともに若駒の登竜門・デイリー杯2歳Sへ挑む。8月のCBC賞(テイエムリステッド)に続き2度目の重賞挑戦。手綱を取るのは大先輩であり、尊敬してやまない武豊だ。
今年の3月22日。開業から4戦目となる3歳未勝利戦を
バッケンレコードでJRA初勝利を挙げた秋山師だが、愛馬を勝利へと導いたのは武豊だった。レース後、指揮官が満面の笑みを浮かべ、「やっぱりユタカさんはカッコいいですね。尊敬するユタカさん、大好き!」と口にしていた姿がとても印象的だった。「重賞だからといって、何か気持ちが変わるわけではないですが、乗ってもらえて良かったです」。あくまで自然体で、虎視たんたんと勝利を狙う。
阪神マイルでの初陣は10頭立て7番人気の低評価を覆して、さっそうと逃げ切り勝ちを飾った。「暑い時期だから調整が難しかったんですが、勝ってくれて良かった」とうなずくトレーナー。「前回から変わりなくきています。真面目で一生懸命走る馬。特にコースも気にしていないですね」。馬名の由来は野球用語で“私にまかせて”。心強い鞍上とのタッグで、重賞タイトルを一気にかっさらう。