11月30日(日)に東京芝2400mで行われる、ジャパンカップ。昨年はこのレースで2着だった
シンエンペラー(栗東・矢作芳人厩舎)は今年も出走を予定しており、今朝12日はレースに向けた2週前追い切りを行っている。
坂井瑠星騎手が跨り、CWへ入場しようとするが、それを拒否するようなところを見せて、少し時間を要するところがあった。馬場へ入ってからはジョッキーがしっかりと動かして、追い切りの態勢を整えていく。向正面では古馬1勝クラスが先行して、これを8馬身ほど後ろから追いかけて、その後ろに
ホウオウプロサンゲという隊列だった。
テンから速いラップを踏んで、3コーナーあたりで前との差が詰まる。4コーナーから最後の直線でもしっかり加速して、最後の直線に向くと内から先頭に並びかけて、しっかりと前に出る。内から
ホウオウプロサンゲが迫ってくるが、これにも追い抜かれることはなく、楽な手応えでフィニッシュした。
時計は6F77.6〜5F63.7〜4F50.0〜3F36.0〜2F23.1〜1F11.7秒。このくらいの時計はこの馬なら、と思ったが、調べてみると、これまでの自己ベストは今年2月にマークした6F79.4秒。これを2秒近く縮めたことになるので、とんでもなく動いている。まだまだ走りにはスムーズさを求めたいところだが、さすが身体能力は超一級品。今年もどんな走りを見せてくれるか楽しみだ。
(取材・文:井内利彰)