2歳重賞「第58回ハイセイコー記念」(S1、1600メートル、16頭立て)が12日、大井競馬場で行われ、1番人気
ゼーロス(牡=大井・荒山、父
ダノンレジェンド)が直線で抜け出し重賞初制覇を飾った。同馬には「第76回全日本2歳優駿」(Jpn1、12月17日、川崎1600メートル)の優先出走権が与えられた。
ゼーロスが非凡なポテンシャルを証明した。道中、好位追走から直線で人気を分け合った
ゴーバディを早々と抜き去って先頭。2着に2馬身半差をつけて悠々とゴールを駆け抜けた。笹川翼(31)は「目の前に
ゴーバディという強い馬がいたので目標にさせてもらった。結果的にいい形になった」と完勝劇を振り返った。
「前走(川崎・鎌倉記念)は凄いレースを見せてしまいびっくりした人も多かったと思う」と笹川。1コーナーで外に逸走。致命的なロスがありながら3着に食い込んだ。地元大井で前走の雪辱を果たし「ちゃんと走ればこれくらい走れる」と胸を張った。
「中央馬相手でもやれると思っているので期待している」と鞍上はさらなる飛躍を誓った。荒山勝徳師(56)も「今後はまだ決まっていないが、ダート3冠を狙っていける馬だと思っている」と来年の大舞台を思い描いていた。