藤岡佑介騎手を背に坂路を併せ馬で追い切るペプチドナイル(左)
◆第30回武蔵野S・G3(11月15日、東京競馬場・ダート1600メートル)=11月12日、栗東トレセン
楽々と軽やかに駆け上がった。
ペプチドナイル(牡7歳、栗東・武英智厩舎、父キングカメハメハ)はレースで騎乗する藤岡を背に、栗東・坂路で
ベイラム(3歳1勝クラス)を2馬身半追走。首差遅れたが、余力十分にゴール直前でスッと手前を変えると、鋭い伸び脚で53秒8―12秒2をマークした。10戦連続で手綱を握る鞍上は「変わらず順調です。追い切りは楽に馬なりでしたが良かったですよ」と手応えを口にした。
昨年のフェブラリーSを制したが、前走の南部杯は8馬身差の3着。入れ替わりの激しい競馬だったことに加え、海外遠征後で半年の休み明けと、敗因ははっきりしている。
今回はG1勝ちした好相性の舞台だ。強力な相手がそろったが、実績では負けてはいない。「G3にしては相当強いメンバーですね。コース形態は一番合っていますし、馬はずっといい状態です。頑張りたいです」と藤岡。上積みを積んだ本来の姿で、強敵相手に勝利を狙う。