「第42回マイルCS」の1週前追いが12日、東西トレセンで行われた。6月安田記念を制し、今秋初戦の富士Sで2着だった
ジャンタルマンタル(牡4=高野)は坂路で単走追い。リズム重視の入りから奇麗な加速ラップを刻み、残り1Fで鞍上が気合をつけるとグイッとひと伸び。4F53秒2〜1F12秒0をマークした。高野師は「軽やかでメンタルもいい。前走のパフォーマンスを受けて、今回は整える程度で十分だと思った。ここまで順調に来られているし、馬が自分の馬体に不安を持っていない感じ」と上積みを強調した。
前走の富士Sは大外14番から好スタートを決め、3番手の外を追走。直線は手綱を持ったまま馬なりで勝ち馬
ガイアフォースに並びかけたが捉え切れず、半馬身差の2着。追われてからはじけなかった。3つ目のG1タイトルを獲得した前々走の安田記念は昨年12月の香港マイル13着から長期休養明けでしっかり負荷をかけた調整だったが、予定通りの前哨戦をひと叩きした今回はもう攻める必要がないぐらいに体が仕上がっている。指揮官は「前回とは(中身が)全然違うんじゃないかなと思う」と自信を口にした。巻き返しに向けた準備は整っている。