重賞連勝を狙う大久保厩舎ゆかりの血統馬エイシンディード(撮影・石湯恒介)
「デイリー杯2歳S・G2」(15日、京都)
ドラマのような快進撃へ。大久保厩舎ゆかりの血統馬
エイシンディードが2つ目のタイトルを目指す。「キング騎手がうまく乗ってくれた。芝の適性も示せて良かった」と前走を振り返る大久保師。ホッカイドウ競馬から中央へ移籍し、函館2歳Sを制したのは07年
ハートオブクィーン以来の快挙だった。
かつて同厩舎に所属した母エーシンエムディーは芝1200メートルで3勝を挙げたが、その母の産駒は過去に3頭管理し、主戦場はいずれもダートだった。それでも
ディードの走りを見て、「兄と比べて素軽い。大きさもちょうどいい」と感じた山口助手。大久保師も「芝を走らせるといい雰囲気になる」と適性を捉え、芝挑戦を決断。その見立ては当たった。
今回は1600メートルに距離延長となるが、同助手は「母は引っ掛かったけど、それがない。扱いやすくて距離はこなせると思う。今のところ、悪いところがない」と自信を持って送り出す。ここを超えれば2歳の王座も視野に入る。ドラマはまだ始まったばかりだ。