先週、7勝を挙げ、117勝としてリーディングに立ったクリストフ・ルメール騎手=栗東=。最近2週で17勝の超量産モードで、1か月半前には20勝以上の差をつけられていた戸崎圭太騎手=美浦=を逆転した。SNSでは「東京のルメール無双には手も足も出ませんな」というコメントが見られるように、東京では半数以上の64勝。2位で36勝の戸崎騎手に28勝差をつけ、無双っぷりを発揮している。なお、JRAのキャリアでは2091勝のうち、最も多い37%の766勝を挙げている。
今年の東京での64勝のうち最も勝ち数が多いのはダート1600メートルで【14−6−6−7】。勝率42・4%、連対率は驚異の60・6%を誇る。今週、東京では6頭がスタンバイしており、同コースで行われる11月15日の武蔵野S・G3では
コスタノヴァ(牡5歳、美浦・木村哲也厩舎、父
ロードカナロア)で挑む。117勝のうち最多20勝の木村厩舎とのコンビで、5週連続の重賞勝利を決めるか注目だ。
今週日曜は京都で8頭が控えているが、今年ここまで3勝。とはいえ、うち2勝はG1で秋華賞(
エンブロイダリー)と、菊花賞(
エネルジコ)。残る1勝は先月の2歳オープン、もみじS(
リリージョワ)だ。
レガレイラが断然人気となりそうなエリザベス女王杯・G1は、
ステレンボッシュ(牝4歳、美浦・国枝栄厩舎、父
エピファネイア)とのコンビ。117勝のうち最多10勝と相性のいい
エピファネイア産駒で、4戦連続のJRA・G1勝利を目指す。
今年のルメール騎手の競馬場別成績。競馬場【1着−2着−3着−4着以下】勝率、連対率。
札幌【 4− 3− 6− 0】17・4% 30・4%
函館【 0− 0− 0− 3】 0% 0%
福島【 2− 3− 3− 6】14・3% 35・7%
新潟【15−12− 5− 9】36・6% 65・9%
東京【64−37−22−61】34・8% 54・9%
中山【23−22−15−47】21・5% 42・1%
中京【 2− 2− 2− 7】15・4% 30・8%
京都【 3− 2− 2− 9】18・8% 31・3%
阪神【 4− 8− 3−13】14・3% 42・9%
※小倉は騎乗なし
ルメールの競馬場別キャリア勝利数
札幌178勝(7) 函館 60勝(2)
福島 8勝(1) 新潟 67勝(2)
東京766勝(65)中山348勝(29)
中京 98勝(7) 京都278勝(25)
阪神248勝(31)小倉 40勝(0)
通算2091勝。カッコ内は重賞勝利数(計169勝)。