TBS系列で放送中の日曜劇場『ザ・
ロイヤルファミリー』。実在の競馬関係者や競走馬が出演することで話題の同作だが、第7話では作中馬「
ロイヤルファミリー」が6月東京・芝1800mの新馬戦を勝利するシーンが描かれた。この条件は、現実の競馬でも“出世レース”として知られる一戦。どんなスターが誕生してきたのか、過去10年の勝ち馬から代表的な4頭を振り返ってみたい。
まず24年は
クロワデュノール。新馬戦を勝ち上がると、東スポ杯2歳S、ホープフルSを続けて制覇。皐月賞では2着に敗れたものの、デビューから手綱を執る北村友一騎手と共に、日本ダービーで世代の頂点に輝いた。
21年の
ジオグリフは、母アロマティコという血統背景もあり、デビュー前から注目度の高かった1頭。ちなみに
ジオグリフが制した新馬戦で3着だったのはのちの菊花賞馬
アスクビクターモアである。デビュー2戦目の札幌2歳Sも勝利し、皐月賞では
イクイノックス、
ドウデュースを抑えての優勝。25年に現役を引退し、種牡馬入りが発表されている。
ユーバーレーベンは、20年にデビューし札幌2歳S、阪神JF、フラワーC、フ
ローラSと、世代戦で安定した走りを披露し続けた。迎えたオークスで力強い末脚を繰り出し、
ゴールドシップ産駒として初のGIタイトルを獲得。馬主のサラブレッドクラブ・ラフィアンに13年以来の
ビッグタイトルをもたらした。
15年の
メジャーエンブレムも印象深い。デビュー戦を快勝すると、アスター賞、アルテミスSで賞金を積み、阪神JFで1番人気に応えて堂々のGI初制覇。年明けのクイーンCは5馬身差の圧勝で、桜花賞は4着に敗れたもののそのままマイル路線へ。NHKマイルCを逃げ切り、7戦5勝という成績でターフを去った。
6月のレースとあって、やはり勝ち馬たちは早期から活躍していることが分かる。他にも
ワーケア、
ジナンボー、
スライリーなども名を連ねており、レースレベルの高さは折り紙つきだ。このあともまだまだ続く日曜劇場『ザ・
ロイヤルファミリー』。史実のように「
ロイヤルファミリー」が出世街道を突き進むのか、ドラマの展開にぜひ注目したい。