外から差し切ったエーティーマクフィ(中央)=撮影・石湯恒介
「京阪杯・G3」(30日、京都)
外から
エーティーマクフィが1頭だけ違う脚で伸びた。直線半ば、富田が声を上げて馬を鼓舞すると
ギアチェンジ。満を持して先頭に立った
ルガルが押し切りを図ろうとしたところを、大外一気でかわし去った。
7番人気の低評価を覆す鮮やかな重賞初V。自身としては重賞2勝目となった富田は「すごくいい仕上がりで4コーナーを持ったまま上がって行けました。人気はあまりなかったのかもしれませんが、自信を持って乗れました。本当に素直にうれしいのひと言です。めちゃくちゃうれしいです」と満面の笑み。武英師も「具合はいいことが分かっていましたし、自信がありました。ジョッキーもうまく乗ってくれました」と喜んだ。
デビュー当時は芝を使っていたが脚元が弱く、3歳12月からダート路線へ。ようやく不安が解消され、この夏から芝に戻って3戦目でタイトルを奪取。「賞金が足りず、思ったレースに使えなかったが、これでどこでも使えますね」と師は次を見据える。息の合った富田とのコンビで、さらなる高みを目指していく。